はよく、ホームシックに襲われる少年であった。
八百屋の店頭に水色のキャベツが積まれ、赤いトマトが並べられ、雪のように白い夏大根が飾られる頃になると、私のホームシックはなおひとしお激しくなるばかりであった。
そんなとき、私は憂鬱な心を抱いて、街上の打水が淡い灯を映した宵の街々を、微かな風鈴の音を聞きながら、よくふらふらと逍遥歩いたものであった。
店の上に吊るされた、五十燭ぐらいの電燈が、蒼白い、そしてみずみずしい光をふりまき、その光に濡れそぼっている果物屋の店や、八百屋の店は、ますます私の心を、憂鬱に、感傷的にしてしまうばかりであった。しかし私は、馬鹿馬鹿しいほど寂しく、もののあわれな気分になりながらも、こうして八百屋の店や果物屋の店頭を覗いて歩くのが好きだった。(つづく)
1.ホームシック④ 词义:思乡情,思乡病
2.おそう[襲う]②④ 词义:袭击,侵袭
3.やおや[八百屋]◎ 词义:蔬菜店,蔬菜水果店
4.ひとしお[一入]◎ 词义:更加,格外
5.ゆううつ[憂鬱]◎ 词义:忧虑,郁闷
6.のぞく[覗く]◎ 词义:看一看,瞧一瞧;窥视,窥探
我是一个有严重思乡情结的少年。站在蔬菜店前,看到堆得满满的淡绿色的卷心菜,码放整齐的红色西红柿,还有白白的夏萝卜,那一瞬间我的思乡情感就愈发浓烈了。
那个时候,我总是多愁善感,街面上洒的水映照着淡淡的灯光,我总是一边听着风铃的摇晃声,一边游荡在夜半旭光的大街上。菜店外头挂着50灯烛(光度单位)的电灯,发出青白色又有些水嫩嫩的光映照着整个店铺,看着这种光色我的心情顿时忧伤起来。尽管我万籁俱寂,感伤此景,可我还是依旧喜欢这样看着这蔬菜店。(未完待续)
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